鋼管うんちく

物流に欠かせないパレットを解説! 種類や鉄パレットのメリット・デメリットとは?

物流に欠かせないパレットを解説! 種類や鉄パレットのメリット・デメリットとは?

今日の物流業界において、欠かせないアイテムである「パレット」。
荷物を輸送する作業で必ず使用し、その種類もサイズや材質などいろんなタイプのものがあります。

今回の記事ではパレットがどういったものなのか、またどんな種類があるのかを詳しく解説。
また、宮脇鋼管で手掛けていることもある鉄パレットについてのメリット・デメリットについてもご紹介したいと思います。

パレットの役割や種類について1:パレットとは

パレットの役割や種類について1:パレットとは

パレットとは、自動車や物流関係、工場などの業界で使われる道具の一つで、荷物をのせるための台のことです。

輸送や物流などの場面で使用し、工場やトラック、コンテナ、倉庫等での荷役作業を扱いやすくするためのものです。

使い方としては、スノコのような形状をしたデッキボードに荷物をのせて、フィークリフトのツメを差し込み口に差し込んで荷物を持ち上げます。
そうすることで上下の移動や搬送が簡単に行えるようになります。
ちなみにパレットへ荷物を積み込む作業を物流業界では「パレタイズ」といい、積み方にもいろんな種類があって作業するにはちょっとしたコツや技術が必要です。

その昔、荷物を手積みしていたころに比べるとパレットが登場したことによってより多くの荷物を短時間で移動することができるようになり、効率的な作業が可能となりました。

物流業界にとって、パレットは今やなくてはならない存在といえるでしょう。

パレットの役割や種類について2:パレットの種類(材質)

パレットの役割や種類について2:パレットの種類(材質)

物流業界で“縁の下の力持ち“とする存在のパレットですが、工場や倉庫でよく写真のように積み上げられているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

パレットの素材もプラスチックや木製などいろんな種類のものがあるので、ひとつずつご紹介いたします。

パレットの種類1:金属製パレット

鋼鉄製やアルミ製など、金属製のものを金属製パレット、スチールパレットなどと呼びます。
強度が強く耐久性もあり、形状もさまざまなものがあります。
宮脇鋼管でも金属製のパレットを扱うことはあるので、詳しいメリットやデメリットなどは後ほどご紹介したいと思います。

パレットの種類2:プラスチックパレット

プラスチックパレットとはプラスチックでできたパレットのこと。別名「樹脂パレット」や「プラパレ」とも呼ばれることがあります。
使用される材質は再生資源として利用できるポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂又などです。

軽量で耐久性や耐薬性に優れており、洗浄も簡単なため衛生的です。 また積荷の際にスリップしにくいなど優れた特性を持っています。

パレットの種類3:木製パレット

木製パレットは木から作られるパレットのことで、パレットのなかでも一般的に多く使われています。
リサイクルが可能なため、環境への配慮が高まっている昨今は特に優位性があると言えます。

また生産にかかるコストも低く、サイズも自由にオーダーしやすいのが特徴です。
軽量ながら耐久性もあり、さらに耐水性が優れているため湿度が高い場所や屋外でも重宝されています。

パレットの種類4:段ボールパレット

段ボールパレットは名前のとおり、段ボールから作られたパレットのこと。
素材は紙ですが軽量で取り扱いがしやすく、重量なものにも耐えられる構造になっています。

耐衝撃性や耐水性には強くありませんが、リサイクル性が高くSDGsの観点からも注目が集まっています。

パレットの役割や種類について3:パレットの種類(形状)

パレットの役割や種類について3:パレットの種類(形状)

一般的にパレットといえば平たい荷台タイプのものを思い浮かべる人が多いと思いますが、目的や用途によって実はさまざまな種類の形状があります。

ここでは代表的なパレットの一覧をご紹介します。

パレットの種類1:平パレット

物流センターの倉庫や運送業界でもっとも使用されているのが平パレットです。
表裏に面のあるタイプのパレットを指しますが、片面のみの場合はスキッドと呼ばれています。

パレットの種類2:ボックスパレット

ボックスパレットとは、金属でできた網状の板を組み合わせて箱型にしたパレットのことを指します。
使用しない時は折りたたんでコンパクトに保管できるのが魅力。段積みが可能であるため、主に荷物の運搬や保管で使われることが多いパレットです。

パレットの種類3:ポストパレット

ポストパレットは底面の四角に柱が付いており、パレットとラックの両方の機能を持ちあわせたものになります。
パレットの様に荷物を載せたまま運ぶことができることはもちろん、段重ねすることもできる合理的な物流機器です。荷物を積載したままトラックに載せることができるので、檜物の保管から輸送までこれ一つで済ませられます。

また、未使用時にはコンパクトに折り畳んで収納ができるので空間を効率的に利用できるメリットがあります。

パレットの種類4:シートパレット

シートパレットとは、立体的なパレットとは違って特殊クラフト紙や合成樹脂を素材とした薄いシート状のパレットになります。軽量で省スペースであり、衛生的なので医薬品や食料品など幅広い業界で使用されています。

なお、使用する際は一般的なフォークリフトではなく、シートパレット専用のフォークリフトを使います。
主に段ボール箱または米袋や樹脂袋を積み重ねる際に荷物と荷物の間に挟んで荷崩れを防止する役割を果たします。

パレットの種類5:サイロパレット

サイロパレットは主に紛粒体のもち運び目的として製作され、サイロ(漏斗)のような形状をしたボックスパレットです。側面は密閉状で、上部にフタ、下部には粉粒を取り出すための開閉口があります。

パレットの種類6:タンクパレット

サイロパレットは粉粒体のものに使用するのに対し、タンクパレットは液体状のものを持ち運びするときに使用されます。側面は密閉されており、上部または下部に出し入れ口があります。液体を入れるタンクの周りに金属部品が付き、保護されている構造になっています。

パレットの役割や種類について4:鉄パレットのメリット・デメリット

パレットの役割や種類について4:鉄パレットのメリット・デメリット

先ほど金属製のパレットについて説明をしましたが、宮脇鋼管でもパレットを手がけることがあります。
簡易な物であれば手書き図面より用途や積載重量などの情報をいただき、図面を作成して設計・製作を受けています。

使用する主な素材はSS材で、角パイプメインでアングルやフラットバーなどの鋼材類も使用することも。
製作する際は強度計算を基に使用サイズ選定して強度があり且つ軽量にすることを目標にしています。
また、製作時には溶接の際の火花や直火でパレットに穴が開く点などにも最新の注意を払って作業をしなければいけません。

ここでは鉄製のパレットのメリット、デメリットをご紹介します。メリットとデメリットを知ることで、鉄パレットのもつ特徴を理解しましょう。

鉄パレットのメリット

鉄パレットの主なメリットは以下になります。

【鉄パレットのメリット】●耐久性がある
●自由なサイズでオーダーできる
●耐火性がある
●衛生的
●リサイクル可能

鉄パレットは木製パレットや段ボールパレットに比べて衝撃に強く、一般的に1トンの耐荷重量をもちますが、それを超える重さにも耐えられるパレットが数多くあります。
また樹脂パレットを製作する際に必要な金型も要らず、自由にサイズを決めて製作できるのも特徴です。

木製パレットなどと違ってカビや害虫が生じることもなく、水に強く洗浄・滅菌がもできるため衛生的で食品や医療関係の物流にも多く使われています。

また木製や樹脂製パレットは産業廃棄物に分類されますが、鉄製ものは有価物買取りがあるのでリサイクルしやすい側面ももちます。

鉄パレットのデメリット

鉄パレットのデメリットは以下になります。

【鉄パレットのデメリット】●修復が難しい
●錆が発生することがある
●初期コストがかかる
●重量がある

鉄パレットはへこみなどの破損が発生した場合、鉄の性質上、簡単に修理できません。
また水や空気と触れ合うと、酸化して赤サビが発生して経年劣化することも。

鉄パレットを一からそろえるとなると段ボールパレットや樹脂パレットと比べて1枚あたりの単価が高く設定されており、初期コストは高くなってしまいます。

鋼管加工のベストアドバイザー宮脇鋼管へ

鋼管・パイプ加工のベストアドバイザー宮脇鋼管へ

宮脇鋼管は、鋼管加工のスペシャリストとして、お客様にとってのベストアンサーを提供いたします。ロットの大小に関わらず即納提案し、加工のすべてを品質管理いたしますのでご安心ください。VE提案から単品図の作成まで実現可能です。

鉄の鋼管をお客様がすぐに使える状態の製品に加工してお届けすることができる新しい加工サービスも実施しております。

  • 難しい加工に対応できるか?
  • まずは在庫を確認したい
  • 鋼材の価格と納期が知りたい
  • 詳細な見積もりが欲しい

など、
鋼管加工の総合技術商社として、最新の鋼構造加工システムを提案する宮脇鋼管へお問い合わせください。

ご要望に応じた窓口を用意しています

「難しい加工に対応できるか?」「まずは在庫を確認したい」「鋼材の価格と納期が知りたい」「詳細な見積もりが欲しい」
「まずは資料が欲しい」などご相談・ご質問等、お気軽にお問い合わせください

  • 関東
    03-5642-1255
  • 関西
    06-6658-3817