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【2010年1月】・買わずに借りる〜 ・いまが食べごろ〜 ・「訳あり商品」〜

買わずに借りる。快調に走りだした「コミュニティサイクル」

モノを所有するのではなく、必要なモノを必要な時に借りる。所有から使用へ、という昨今の社会のニーズは、限りある資源の無駄遣いを抑える効果もあるようです。

今回は、今後必ずや拡大すると思われる「自転車」に関するレンタル事業にスポットを当ててみましょう。

クルマから自転車へ!と、CO2の排出を減らそうという意識の高まりを背景に、官民学と連携を図りながら「コミュニティサイクル」の動きが各地で活発化しています。パリやバルセロナなど、欧州の約80都市で導入されて既に定着しているシステムで、都心までは鉄道やバスなどの公共交通を使い、街中の移動にはレンタル自転車を利用しようというもの。レンタル自転車の貸し出し拠点(ポート)が街中にいくつも設置されており、返却はどこのポートでもOKという点が、借りた場所に返さなければいけない従来のレンタサイクルと異なるところです。

2009年秋から、日本でも都市部を中心に続々と“実験”が始まっています。

まず、9月に札幌市で12日間の短期実験が行われました。環境省の肝いりで、有識者と民間企業による「北海道モビリティデザイン研究会」が運営。南北約2Km、東西約1.5Kmの範囲に7カ所のポートが設けられ、50台の“ポロクル”(サッポロ+サイクルの造語)という青い自転車が稼動しました。16歳以上がレンタル対象で登録は無料。身分証明書と「おサイフケータイ」機能付携帯電話で30分まで無ソ、それ以降は有料。

10月には、東京の大手町、丸の内、有楽町地区のオフィス街で2カ月間の実験が実施されました。環境省が大手旅行代理店に運営委託し、南北約1.5Km、東西約500mの範囲に5カ所のポート、50台の自転車が配備されました。利用登録料は1,000円で、30分まで無料、10分ごとに100円が課金されます。支払いはクレジットカードで。

名古屋市でも10月に、放置自転車活用型コミュニティサイクル「名(めい)チャリ」が、市と名古屋大学が中心となり約2カ月間にわたって実施されました。登録・利用料は無料。ポート数30カ所、自転車(放置自転車)300台と大掛かりなものでした。

また、大阪の彩都では、電動自転車を使ったコミュニティサイクルシステムの実証実験が2009年9月から11月末まで行われました。駅前の駐輪場に24台の電動自転車を配備。登録会員証を駅前のロッカーに差し込むと自転車のキーと充電されたバッテリーが取り出せるという仕組みです。利用料は月2,000円。

ランチを食べに行く時やちょっとした買い出しに、また得意先回りに、などと利用頻度が高まりそうな自転車のシェアリングシステムですが、日本ではまだやっとヨチヨチ歩きの段階です。約1,500カ所のポートに2万台以上の自転車が配備され、一日に数十万人が利用するというパリでさえも、利用料だけで運営するのは不可能だといいます(広告収入と併せて運営)。日本でも、実験の結果を活かしながら、一日も早く一人前の事業として本格導入される日が待たれます。

※参考:北海道モビリティデザイン研究会    http://poro-cle.jp/
名チャリ社会実験2009事務局      http://meichari.jp/
朝日新聞(2009年10月8日付)
日経産業新聞(2009年10月21日付)

いまが食べごろ、「鍋つゆ」市場。

ちゃんこ、キムチ、もつ、カレー、チゲ…TVゲームと共に近頃の家族団欒の象徴といえば、やはり「鍋」が横綱ではないでしょうか。

外食費を抑えて家で食事をする「内食派」の増加、野菜がたっぷり摂れるヘルシーメニューであることなどが鍋ブームの背景にありますが、何よりも、調理が簡単なこと!

鍋市場は大別して、味付けポン酢などの「たれ市場」と「鍋つゆ市場」に分けられます。これまでは「たれ」がリードしていましたが、2000年以降、鍋つゆが急成長。ここ10年で約3倍と市場規模が拡大しています。

最近のトレンドには、大きく2つの流れがあります。その1つは、なんといっても「カレー鍋」の大人気が挙げられます。2007年にフジッコが先陣を切り、続いて永谷園、日本水産が、和風だしとカレースパイスを合わせた「カレー鍋つゆ」を発売。翌2008年には、カレーはおまかせ!とばかりに、ハウス食品やエスビーといったカレーの大御所が参入。他に、ヤマモリ、桃屋、モランボンなどもカレー鍋市場にエントリーしました。鍋をあまり食べなかった子供たちを振り向かせることに成功したカレー鍋は、08年9月〜09年3月の市場規模が一気に対前年比、4倍増となったほどです。これまでの一番人気「キムチ鍋つゆ」に迫る勢いで、市場的にも各メーカーではカレー鍋を“ポストキムチ鍋”の成長株と位置付けていることに間違いありません。

もう1つの傾向は、十数年前にブームになった「もつ鍋」スープの復活です。当時と異なるところは、“コラーゲン”を前面にフューチャーしている点です。美容(美肌)に効果あり!と、各社、女性をターゲットにアピール。伊藤ハムの「とんちゃん・もつ鍋」は、豚から抽出したコラーゲンペプチドを増量し、さらにゼラチンも加えました。日本ハムからは、「もつ太郎・牛もつ鍋」シリーズのカレー味を昨年夏に発売。もつ鍋とカレー鍋のコラボレーションがヒットし、すでに販売目標を大きく上回る売れ行きとか。ゼリー状の鶏白湯スープが濃厚な、エバラ食品の「コラーゲン鍋の素」や、もつのパイオニア、エスフーズの「こてっちゃん牛もつ鍋」なども、若い女性を中心に人気となっています。

フジッコは、具材が入っていないストレートな鍋つゆ(薄めずそのまま使用)として、鶏ガラから取ったコラーゲンを加えた、その名も「美人鍋つゆ」を発売。新感覚の鍋つゆとして女性にウケています。

右肩上がりの盛り上がりを見せている鍋つゆ市場ですが、熾烈な競争激化がメーカー側の収益悪化という事態を招くことも考えられます。はたして、市場が煮詰まってしまわないうちに、大ヒット「カレー鍋」に続くヒット商品が生まれるか?
                               
※参考:永谷園     http://www.nagatanien.co.jp/
伊藤ハム http://www.itoham.co.jp/
日本ハム http://www.nipponham.co.jp/
エバラ食品 http://www.ebarafoods.com/
エスフーズ http://www.sfoods.co.jp/
フジッコ http://www.fujicco.co.jp/
日本食糧新聞社   http://news.nissyoku.co.jp/
日経産業新聞(2009年10月20日付)

「訳あり商品」、正直さが共感呼んで大ヒット中!

「気温や湿度によってどうしても規格外サイズや“割れ”が出てしまう。味、賞味期限ともに正規品と変わりはありません」という訳ありこわれ煎餅700g 割れてなければ3,674円が1,050円!「本当なら捨てられてしまうチーズケーキの端っこ」3,960円が1,500円。「箱つぶれ・箱なしのため再流通できないプリンターインク」1,365円が200円、などなど、いま、ネット通販を舞台に「訳あり商品」の人気がヒートアップしています。

お菓子、果物、野菜、水産物、肉から米、缶詰、乳製品、水、日本酒といった「食」以外にも、生活家電、テレビ、パソコン、家具、アウトドアスポーツグッズ、ファッション、時計、アクセサリー、コスメ、そして旅館やツアーといったものまで、正規品のあるところに「訳あり商品」あり、といってもいいほどです。

「訳あり」といわれるワケには、●見た目難あり(型が不ぞろいや汚れなど)●割れ・キズあり ●箱つぶれ・箱なし(パッケージやラベルに難あり)●余り・切れ端(製造過程で生じる余り部分や切れ端を集めたもの)●期限間近(賞味期限が迫っているもの)、以上の5種類に大別されます。しかし、どれも「訳あり」の部分さえ除けば、味は正規品となんら劣ることはなく、しかもそれが対正規品“70%OFF”の激安で“送料無料”などという、消費者にはうれしい付加価値をうたってお買得感を演出してくれます。

「訳あり商品」が展開されているネット上では、どのショップも懸命に、かつ丁寧にワケの中身を説明しています。割れや不ぞろいが生じた過程を見ていくと、そこにはかえって作り手である職人のこだわりや誇りさえ感じてしまうほど、説得力があるものも少なくありません。

某「訳あり煎餅」では、店長のお薦めとして「生産した中からわずか5%しかできない訳あり煎餅です。ご用意できた時だけの限定販売です」とあります。思わず唸ってしまいました。“規格外”というマイナス要因を、“限定品”というプラスに転化させるとは、なんと見事な逆転の発想でしょう。まるで正規品より格が上のような扱いで、ある種のプレミアム感さえ感じさせてしまう販促です。実に巧みに消費者の心をつかんだアプローチといえます。

ワケを正直に包み隠さず開示することで、お客との間に確かな信頼を得る「訳あり」という名のブランド商品。どうやら、この商法のキーワードは、「正直」と「もったいない」精神のような気がします。

ただ、あまりに「訳あり商品」が闊歩しはじめた時、正規品との関係がぎくしゃくしそうで気がかりではありますが…。そのうち、割れ煎餅専用の工場ができるなどというジョークが実現しませんように。
                              
※参考:楽天市場   http://event.rakuten.co.jp/
ぐるなび食市場   http://shop.gnavi.co.jp/
朝日新聞(2009年10月17日付)

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