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【2012年4月】・「団塊余暇ライフ」市場〜 ・中から、外から、〜 ・市場拡大への道を〜

「団塊余暇ライフ」市場という、巨大な山が動き始めました。

 かつて、最大の人口ボリュームゾーンであると同時に巨大マーケットを形づくる団塊世代(1947〜1949年生まれ=65〜63歳)が大量に60歳の定年退職を迎えるという“2007年問題”が話題になりました。それから5年。定年延長や再雇用で引き続き働いていたその人たちが今年から順次65歳に到達。2度目の退職を迎えることになります。彼らの「余暇ライフ」マーケットを狙って、より深く掘り起こそうと団塊世代ビジネスが活発化しています。

 団塊世代の60代は、それまでの同年代とも、またそれ以上の高齢者層とも明らかに異なる“特性”を持ち合わせているようです。例えば、シニアだからゲートボール、といった安易な図式は彼らにはまったく当てはまりません。若い頃から様々なレジャー、スポーツ、趣味に親しんできた世代であり、消費の傾向も、自分らしさとクオリティを重視。高額でも、これと見込んだものには出費を惜しみません。

 「旅行」にもそんな傾向が表われます。彼らの知的好奇心を満足させてくれる企画を打ち出して好評なのが[クラブツーリズム]の「大人の社会科見学ツアー」。トヨタ、キューピー、コカ・コーラなどの工場や、自衛隊、日本銀行といった施設をそれぞれ一泊二日程度で巡る“学びの旅”です。団塊夫婦での参加が多く、現地では皆さん熱心にメモをとって、案内者に質問も飛ぶとのこと。

 また、自分の撮ったデジカメ写真を保管・発表ができ、会員同士が交流できるサイト「みんなのデジブック広場」(運営[デジブック])が、カメラ好きの団塊世代の間で人気です。要は、パソコンで作れるインターネットアルバムで、無料会員は50枚、有料会員(年6,000円)は100枚までアップロードするだけでデジブックが何冊でも作製できるというもの。“デジブック交遊旅行”という、リアルな場として会員同士の撮影会も催されています。

 チャレンジ精神旺盛な団塊世代は、まさに“アクティブシニア”。
某大手フィットネスクラブでは50〜60歳以上の会員が年々増え続け、いまや全体の5割近くに迫ろうかという勢いとか。

 [ヤマハ]の「大人の音楽レッスン」にも団塊世代の生徒が多数参加。若い頃から日常的に音楽に親しみ、楽器に接した経験が大きいようです。また、若かりし頃には手が届かなかった高額なオーディオを手に入れたり、大型バイクの“団塊ライダー”の増加も顕著な例として挙げられます。

 一方で彼らの向学心をくすぐる「シニア大学」の存在も注目されています。立教大学や東京農業大学などが50歳以上を対象に設けたもので、退職後の団塊世代の“学び直し”ニーズに応えています。

 団塊世代は、全国で約660万人(2010年国勢調査)。待ちかまえる市場側としては、嗜好が細分化し、ひとすじ縄ではいかない彼らの琴線に、いかに触れることができるか---。企画のクオリティがいっそう求められることになりそうです。

※参考:
クラブツーリズム  http://www.club-t.com/
デジブック  http://www.digibook.net/
日経MJ(2011年12月14日付)
日経産業新聞(2011年12月19日付)

中から、外から、お肌にお酒がしみわたる、「日本酒化粧品」。

 最近、酒造メーカーの間で、本来の酒造りとは別のステージで、熾烈な闘いが繰り広げられています。それは、「スキンケア化粧品」の世界。

 日本酒の醸造過程から生まれる米ぬかや酒粕には、アミノ酸やビタミン、ミネラルといった美容成分がたっぷりと含まれていることに着目。メーカーでは、酒造りの技と知恵を活かしながら、より個性的なコスメの製品化に取り組んでいます。

 米と水(六甲の自然水)にこだわって、肌に潤いをもたらす基礎化粧品「ライスビューティー」シリーズを開発したのは[白鶴酒造]。薬用スキンケア「米の恵み」と、エイジングケアのための「ドラマティックリペア」を発売しています。

 [日本盛]の「米ぬか美人」シリーズは、ビタミンB1、B2、ミネラルを豊富に含む“日本酒酵母エキス”と米ぬかに含まれるビタミンEやカルシウムなどの栄養素が肌に潤いを与え、肌表面をなめらかにしてくれます。

 「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」で知られる[白瀧酒造]からは、酒粕エキスや米ぬかエキス配合の乳液タイプの美容液をたっぷり含んだ、その名も「上善如水 ミルクエッセンスマスク」という保湿フェイスマスクが昨年発売されました。

 「白鹿」の[辰馬本家酒造]は、“αGG(アルファ・ジージー)”という微量な保湿成分を日本酒から初めて効率的に抽出する技術を確立。この希少な成分を配合した美容液が、「ネオキューブ」シリーズに新たにラインナップされた「リバイタライジングジェル」です。細胞を活性化し水分を保ってハリを出し、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。

 2009年から日本酒成分を活用した入浴剤を販売している[菊正宗酒造]は、昨年9月、スキン&ボディケア化粧品「酒滴女子(しゅてきじょし)」ブランドを発売。同社初となる化粧品事業を立ち上げました。日本酒や酒粕エキス、ヒアルロン酸などの保湿成分を配合した「アクアモイスチャージェル」をはじめ、ボディクリームなど全5品目の品揃え。

 また、酒風呂用の日本酒メーカー[千代菊]からは、昨年9月、「酒風呂 入浴美人」が発売されています。天然の発酵アミノ酸が通常の清酒の約8倍含まれており、冷えが気になる人や美しい肌を保ちたい人におすすめです。

 杜氏さんや蔵人など、酒造りに携わる人の手が白くすべすべして綺麗であることが、日本酒の高い美容効果の証として語り伝えられてきました。若者を中心としたアルコール離れなどで長期低迷する日本酒市場の中、酒造メーカーにとっての化粧品事業は、もはや“副業”の域を超えた大きな存在になろうとしています。

※参考:
白鶴酒造  http://www.rice-beauty.com/
日本盛  http://www.nihonsakari.co.jp/
白瀧酒造  http://www.hakushika.co.jp/
辰馬本家酒造  http://www.jozen.co.jp/
菊正宗酒造  http://www.kikumasamune.co.jp/
千代菊  http://chiyogiku.co.jp/
日経産業新聞(2012年1月11日付)

市場拡大への道を安定走行できるでしょうか、「3人乗り自転車」。

 16歳以上の運転者に6歳未満の幼児2人を前後に乗せる自転車、いわゆる「3人乗り自転車」が、道路交通法の改正により晴れて“解禁”されたのは、2009年7月のことでした。そこに至るまでは紆余曲折ありましたが、最終的には警察庁と自転車協会とが連携の上、安全基準を策定することでゴーサインが出されました。求められる基準の主な内容は、「フレームが頑丈、駐輪時に倒れにくい、走行時のハンドル操作がしやすい」などと定められています。

 「3人乗り自転車」が誕生した当初は、ユーザーから“3つの不満”が寄せられました。「重くて扱いにくい」「子どもを高く持ち上げて乗せるのがひと苦労」「前後に子供を乗せると、荷物を載せられない」。メーカー各社では、これらの声を払拭するために開発を進め、試作を繰り返しました。

 [ブリヂストンサイクル]は昨年6月、電動アシストタイプの3人乗り自転車、「アンジェリーノ アシスタ」シリーズの新モデル5種を発売しました。前後のブレーキの制動力を高めると共にリアチャイルドシートを装着した時に子供の足の巻き込みを防ぐ「大型フットガード」を搭載するなど、セーフティ機能をより強化。さらにバッテリーの繰り返し使用回数を700〜900回と、従来の2倍に高めた「長生きバッテリー」を採用して経済性も向上。価格は12万8,800円から。

 [パナソニックサイクルテック]からも昨年5月、電動アシストタイプ「ギュット・ミニ」が発売されています(13万2,000円)。前後輪ともに20インチの小径サイズで、重心を低くすることで安定性を高めた設計。また、車輪を小さくした分、車高が低くなり、チャイルドシートへの乗せ降ろしが一段とラクになりました。今年2月には、「ギュット・ミニ」に、「アンジェリーノ」と同型の大容量バッテリーを搭載した限定車が発売されました(14万円)。

 自転車メーカー以外も参入しています。
レーシングカーなどの部品設計会社[アグメント]は、ママさんたちからの要望が最も多かった「荷物入れ(バスケット)」を、低床フレームの前輪とペダルの間に装備した「マリールゥ」を発売(4万5,150円から)。子供を乗せてしまうと荷物を置くスペースがないことに着目したユニークな設計で、電動タイプでないにもかかわらず、欧州からも高い評価を得ている画期的な一台です。

 他に、ヤマハ発動機、丸石サイクル、ミヤタ自転車などがこの市場に参入しています。

 解禁されてから早3年を迎えようとしている「3人乗り自転車」ですが、市場的にはいまいち盛り上がりに欠けるというのが実情です。ネックとなっているのは、その価格。皮肉なことに、安全基準を満たすための高機能化によって自ずと高額にならざるを得ないというジレンマがあります。今後は、「3人乗り自転車」のリースやレンタルという声もささやかれています。“子供が大きくなったら、「3人乗り自転車」はどうするの…? ”市場拡大を考える時、大きな課題として立ちはだかります。

※参考:
ブリヂストンサイクル  http://www.bscycle.co.jp/
パナソニックサイクルテック  http://cycle.panasonic.jp/
アグメント  http://www.marylou-cycle.com/
自転車協会  http://www.jitensha-kyokai.jp/
日経産業新聞(2012年1月17日付)

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